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*** LP ： UK / 73 / Transatlantic / TRA 262 ***
■　コンディション　■
A- / B+
ジャケット右上に2cm四方内の薄い擦れがありますが、それ以外にダメージはありません。
RW ; 裏ジャケット上部に薄いリングウエアがあります。
非コーティングのカラフルなジャケットなので35年以上経った経年の疲れはありますが、極軽い角打ちがある程度で割れなどはありません。
見開きジャケット（内側に大きなダメージはなく、中古としては良品です）。
盤面では一箇所だけ、A-4に1mmほど浅い傷があって数回の周回ノイズを小さく拾いますが、それ以外には気になる擦れや傷はありません。
マトリクスは「4E // 2E」。

イギリスの古楽ロック・グループの代表格グリフォン（Gryphon）の73年アルバム・デビューです。
古楽器を用いた異色の編成で中世音楽を演奏するスタイルから出発し、ロック色のあるオリジナル作へと発展した稀有なグループですね。
二つの木管楽器とギター、ハープシコード、パーカッションから成るアコースティック・アンサンブルが奏でる中世風のサウンドであり、「古楽ロック」というしかありません。
本格的な学究である音楽家が、現代のポップス、ロックと交差て結果生まれた音は、きわめてユニークかつ前衛的なものです。
彼らの最大の功績は、「古典音楽」として奉られてしまいがちな堅苦しい世界から音楽を解き放ったことでしょう。
古楽風のフレーズを交えたフォーク、純トラッド、バンド形式による宮廷音楽、古楽器によるモダンなポップスなど多彩で、伝統にのっとっているのに物凄く前衛的です。
因みに「グリフォン」とはジャケットに描かれている伝説上の生き物で、ヨーロッパでは古代ギリシア以来、各地に伝説を残しています。
【収録曲】
A-1. 「Kemp's Jig」（3:07）
A-2. 「Sir Gavin Grimbold」（2:45）
A-3. 「Touch And Go」（1:29）
A-4. 「Three Jolly Butchers」（3:54）
A-5. 「Pastime With Good Company」（1:34）
A-6. 「The Unquiet Grave」（5:40）
B-1. 「Estampie」（4:53）
B-2. 「Crossing The Stiles」（2:25）
B-3. 「The Astrologer」（3:12）
B-4. 「Tea Wrecks」（1:06）B-5. 「Juniper Suite」（4:49）
B-6. 「The Devil And The Farmer's Wife」（1:55）
【参加ミュージシャン】
Richard Harvey ； Rrecorders, Krumhorn, Keyboards, Guitar, Mandolin
Brian Gulland ; Bassoon, Krumhorn, Recorder, Keyboard, Vocals
Graeme Taylor ; Guitars, Keyboards, Recorder, Vocals
David Oberle ; Drums, Percussions, Vocals

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