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*** LP ： Japan / 71 / King (Island) / AML(i) 1005 ***
■　コンディション　■
B+ / A-
TOC-I ; 表ジャケットの右上に2mm×5mm程度の剥がれがあります。
ジャケットの天と背が焼けています。
表ジャケット右側と内ジャケット（左側のメンバー写真の上部）に染みがあります。
盤面にはひげが多く、かなりの使用感がありますが、気になる傷はありません。
極厚で見開きジャケットの国内初盤、帯は付いていませんが、ライナーと歌詞は付いています。

フェアポート・コンヴェンション6作目「エンジェル・デライト」。
前作『フル・ハウス』のラインナップは歴代最強だと思いますが、リチャード・トンプソンが脱退して残った4人で作り上げた71年の6枚目……なんとなく影が薄くて損をしていますが、個人的にはとても愛着のある1枚です。
本作は彼らが家族を引き連れ、田舎のパブを共同生活の場として過ごした蜜月ともいえる時の流れの中で録音されたそうです。
その頃、脱退したばかりのリチャードも遊びに行っていたそうで「Swarbrick/Thompson」名義の曲も2曲収録されています。B-2は『Live At L. A. Toulbadorにも収録されています。
緊張感に満ちた『フル・ハウス』と比較すると、重厚さは残しつつもたおやかになっており、身構えることなく聴けるエレクトリック・フォークです。
田舎町での共同生活がもたらしたであろう潤いのおかげかもしれないヴォーカル・パートはデイブ・スウォーブリックを中心にして全員が歌い、楽器も曲ごとに持ち替えて楽しげに演奏しています（曲ごとの詳細なクレジットは内ジャケットに載っています）。
「英国の田園風景」を思わせるアルバムの少ないFairportですが、本作は1970年代初頭の英国のカントリーサイドから古の田園風景へと誘う数少ないアルバムです。
名盤とまではいかないけど85点クラスの快作です。

歌詞付きがうれしい貴重な日本盤です。







A-1 Lord Marlborough 3:25
A-2 Sir William Gower 4:55
A-3 Bridge Over The River Ash 2:11
A-4 Wizard Of The Worldly Game (Swarbrick/Nicol) 4:05
A-5 The Journeyman’s Grave (Swarbrick/Thompson) 4:35
B-1 Angel Delight (Fairport Convention)4:07
B-2 Banks Of The Sweet Primroses 4:13
B-3 Instrumental Medley: The Cuckoo’s Nest/Hardiman The Fiddler/Papa Stoor 3:25
B-4 The Bonny Black Hare 3:04
B-5 Sickness & Diseases (Swarbrick/Thompson) 3:50

Simon Nicol ; Vocal, Guitar, Dulcimer, Viola, Bass
Dave Pegg ; Vocal, Bass, Violin, Viola
Dave Mattacks ; Vocal, Drums, Piano, Bass
Dave Swarbrick ; Vocal, Violin, Mandoline

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