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*** LP ： UK / 83 / Familiar / FAM 43 ***
■　コンディション　■
A- / B+
ジャケットは概ね綺麗なのですが、裏ジャケット右下の背に3cmほどの痛みがあるので「A-」にしました。
盤面はひげもなくて綺麗なのですが、B-3〜4にかけてヘアラインがあり、プチノイズを数回で拾います。
PATENT NO.入り白インナーバッグ付属（破れなし）。
裏ジャケットのメンバーの写真に全員のサインがあります。

結成は75年と古いイングランドのトラッド・フォーク・ニューウェイヴ・バンド、パイワケットの2作目（83年）で、パイワケットの最高傑作でしょう。
カントリー・ダンスに根差しながらも、1930年代のジャズ風の音楽や南アフリカなどのワールド・ミュージックをミクスチャーしたりと「前衛的ながら伝統に根差した」不思議なバンドです。
前作から2人脱退し、男3人女１人編成になりましたが、スティーライを彷彿とさせる幻想的なコーラスの美しさは健在です。
演奏の方も、カンタベリー風味な曲があったりして、Trad云々閑雲言う以前に「ブリティッシュ然」としたもので、幽玄ジャケを裏切らない明るみと暗み、そして眩みの同居した内容です。
カントリー・ダンスに根差しながらも、1930年代のジャズ風の音楽や南アフリカなどのワールド・ミュージックをミクスチャーしたりと「前衛的ながら伝統に根差した」なかなか不思議なバンドで、ある程度、英国トラッドを聴いたことがある人なら、その解釈が楽しくて仕方がないでしょう。
特に、Fairportでお馴染みの「Tam Lin」の解釈はムッチャ面白い！
80年代のデビューということで「軽く」見られがちですが、結成は75年……伝統に根差し、かつ自己流の解釈を施したという点では、FairportやSteeleye級の評価をされてもいいバンドでしょう。
【収録曲】
1 Amoroso 2:29
2 Hey We to the Other World 2:38
3 Bedlam City 3:50
4 Grays Inn Maske 2:27
5 Tam Lin 5:21
6 The Merry-Go-Round Broke Down 1:54
7 Ce Mois de Mai 2:35
8 The B de B/Borborygmi/The Bear Dance 5:49
9 The Well Below the Valley 3:04
10 The Grey Cock 5:06
11 Dan and the Wombat 3:49
【参加メンバー】
Ian Blake ; Synthesizer, Clarinet, Piano, Clarinet (Bass), Guitar (Bass), Recorder, Sax (Soprano), Vocals, Whistle (Human)
Rosie Cross ; Bassoon, Tambourine, Vocals, Dulcimer (Hammer)
Mark Emerson ; Violin, Viola, Vocals
Bill Martin ; Synthesizer, Guitar, Piano, Accordion, Vocals, Prepared Piano
Andrew Cronshaw ; Producer, Photography, Audio Engineer

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