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*** LP ： USA / Late Press (67) / GNP Crescendol / GNP 2034 ***
■　コンディション　■
A / A
ジャケットはシュリンク入りの美品です。
盤面はひげも気になる擦れもなく、中古としては申し分のないコンディションです。

数ある60年代サイケガレージシーンの中でも長らく謎とされていた噂のバンド、ファイアー・エスケイプの唯一のアルバム（67年発表）。
バンドの実態は、キム・フォウリーやマイケル・ロイドを中心に、スタジオ・ミュージシャンを集めて結成したというお遊び要素の強いプロジェクトだったそうです。
内容は、ガレージ・サイケ、サイケデリック・ロックの入門盤としては最適な高水準なものです。
アルバムの表題曲は、ガレージ・サイケの古典であるカウント・ファイヴの「Psychotic Reaction」ですし、ミュージック・マシーンの「Talk Talk」、? &ミステリアンズの「96 Tears」、シーズの「Trip Maker」などガレージ・ファンを越えて、60年代のアメリカン・ロック好きには定番ナンバーが並んでいます。
さすがプロの技と感じさせてくれるのは、原曲よりもガレージ臭を強め、アシッドで幻想的に仕上げているところでしょう。
サイケの場合、酩酊して演奏がヨレヨレな部分も好き者にとっては魅力なのですが、一般のリスナーにとっては「とっつきにくい」部分であるのも事実で、破壊的でスピード感のある「ガレージ・サイケデリック・ロックの魅力」を濃縮した奇跡のような名盤と断言します。
「本作に収録された大仰なファズギター、チープながらも主張の強いオルガン、酔っ払ったようにふらついたグルーヴ感……」、この3か条を皮膚感覚で「心地よい」と思えることが、サイケな魔界への第一歩となるわけです。
無茶苦茶センスのいいジャケット（CDではザックリと端折られています）も、アナログじゃなきゃあかん！
【収録曲】
01. Psychotic Reaction
02. Talk Talk
03. Love Special Delivery
04. Trip
05. 96 Tears
06. Blood Beat
07. Trip Maker
08. Journey's End
09. Pictures and Designs
10. Fortune Teller

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