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*** LP ： Germany / 77 / Capitol (EMI Electrola) / 064-85 253 ***
■　コンディション　■
B / A
表ジャケット左肩が折れて皺が寄って白い筋があるので「B」にしました。
TOC-II ; 裏ジャケット左上に1cm四方以内のシールが貼ってあります。
盤面にはひげが1本あるだけで、中古としては申し分のないコンディションです。
レーベル（A面）に1cm×4cmほどのシールが貼ってあります。

元フィフス・アヴェニュー・バンド（Fifth Avenue Band）のジョン・リンド(Jon Lind)とケニー・アルトマン(Kenny Altman)に英国人SSWのビリー・ニコルス(Billy Nicholls)が加わって結成されたホワイト・ホース(White Horse)の77年の唯一のアルバムです。
フィフス・アヴェニューバンド活動停止後、ジョン・リンドはヴァレリー・カーター（Valerie Carter）やリチャード・ハーヴェイ(Richard Harvey)とともにハイディー・ムーン(Howdy Moon)を結成していました。
英国人のビリー・ニコルスは近年再発された激レア盤で知られ、当時はThe Whoのセッション・メンバーとしての認識しかなかったと思われます。
バンドの結成は、ジョン・リンドがロンドンに行った時に出会い、ビリー・ニコルスを米国に連れ帰ったことが発端のようです。
本作はメンバー3人全員が曲を提供し、提供の曲でリードヴォーカルをとっています。
全9曲中5曲をビリー・ニコルスが提供しており、英国的的なポップなメロディーとハーモニーが心地よく、この味はウエスト・コーストじゃ出せんものでしょう。
元フィフス・アヴェニュー組も頑張っておりまして、都会的で黒っぽいジョン・リンドの2曲に、落ち着いていて大らかなケニーも2曲が、絶妙な按配で溶け合っています。
逆に言えば、その按配が当時は理解されなかったのかも……っていうか私も小馬鹿にしていたのに、それなりに英米問わずに聴いてきた結果、本作のあるがままの姿を分るようになった次第です。
なお、Bill Payne、Paul Barrere、Fred Tackett、Jeff Porcaro、David Paich、Russ Kunkelといった当時の西海岸の腕っこきミュージシャンがサポートしています。
【収録曲】
A-1 IT Doesn't Takemuch (Nicolls) 1:32
A-2 Give It Up (Nicolls) 3:56
A-3 Over And Done With (Lind / Altman) 2:55
A-4 Love In A Mist (Nicolls) 2:00
A-5 Lost And In Trouble (Altman) 3:17
B-1 Can’t Stop Loving You (Nicolls) 3:35
B-2 Through Thick And Thin (Lind) 3:24
B-3 Without Your Love (Nicolls) 1:50
B-4 Everloving Arms (Nicolls) 3:10
B-5 Take Me Back (Altman) 6:06

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