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*** LP ： UK / 94 (78) / Kissing Spell / ENG 1014 ***
■　コンディション　■
A / A
ジャケットは四辺四隅にダメージのない、限りなく新品同様に近いものです。
盤面にはひげも気になる擦れもなく、中古としては申し分のないコンディションです。
歌詞の載った内袋付き（破れなし）。

20年前までは「英国フォークの激レア・アイテム」といえばダントツでストーン・エンジェル（Stone Angel）でしたが、本作が発掘されて以降、評価は変わったように思います。
スコットランドで78年に自主制作でリリースされた本作は、キリスト教をたたえるリジャス系のアルバムですが、美麗なジャケットとそれに見合った素晴らしい内容ということもあり、発掘直後にマニアの間に激震が走ったのです。
例えば、Mellow Candleの「Swaddling Songs」は激レアとして有名ですが金を積めば買えますが、このカエドモン（キャデモン）は市場に出回ることも期待できないので札束はたいても購入できないアイテムです。
何故そこまで異常に高いのかといえば、1)プレス枚数が少ないこと、2)リリジャス系で信者が手放す確率が低いこと、そしてなによりも3)内容が素晴らしいことにつきますね。
「リリジャス系は苦手じゃ」と公言している私も、本作のCDだけは「宝物」として愛でているのは、内容の高尚さにつきます。
エレクトリック・フォーク、トラッドをベースに、クリスチャン・ミュージックの背景を加えた淡い幻想性は、他の同系バンドでは味わえないものです。
Angela Naylorの美しくもはかな気な女性ヴォーカル、叙情をかもし出すチェロ、リコーダー、ファズ・ギター、キーボードを導入したプログレ色を持つフォーク・ロックで、メロウ・キャンドルやスパイロジャイラが好きな人にはたまらないでしょう。
ボサノヴァ的なリズムが取り入れられたりして、意外にバラエティに富んだ内容ですが、全体の雰囲気は英国的な履かなさが漂っています。
伝承歌「Sea Song」はリードボーカルは男性で、美声の女性ヴォーカルがバッキングに回っており（これが実に効果的）、チェンバロが効果的に使われた物悲しい曲で、必聴の名曲です。
【参加ミュージシャン】
Angela Naylor ; Vocals
Simon Jaquet ; Cocals, Guitars, Mandolin etc
Jim Bisset ; Vocals, Electric Guitars
Ken Patterson ; Vocals, Piano, Cello
Sam Wilson ; Vocals, Bass Guitars
【収録曲】
A-1. Ten Maidens Fair (4:17)
A-2. Maker Man (3:15)
A-3. Death of a Fox (4:18)
A-4. Sea Song (5:35)
A-5. Aslan (4:15)
A-6. Beyond the Second Mile (3:27)
B-1. Living in the Sunshine (0:45)
B-2. Storm (6:06)
B-3. Columba's Song (2:21)
B-4. Smile on Your Face (4:35)
B-5. Caedmon's Hymn (4:15)

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