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*** LP ： UK / 96 / Kissing Spell / KSF 005 ***
■　コンディション　■
A- / A
非コーティングのジャケットに薄い染みがあるので「A-」にしましたが、四辺四隅には一切のダメージがありません。
盤面にはひげも気になる擦れもなく、中古としては申し分のないコンディションです。

96年当時、「メロウ・キャンドルの未発表音源が出た」と聴き、レコード屋を走り回りましたが、遂に一度もレコードを見かけませんでした。
泣く泣く味気ないジャケットのCDで我慢していましたが、今回初めてレコードを拝みました（『ラビリンス』に掲載のジャケットもCDのものですので、瞬く間に市場から消えたのでしょう）。
内容は、72年の「Swaddling Songs（抱擁の歌）」に先駆けて、69年から70年にかけて演奏されたデモ音源です。
「デモ録音」といっても、公式盤「Swaddling Songs」との契約発表以前に、バンドが自由にやっているわけですから、演奏の自由度がまったく違います。
全部で15曲収録されていて、「Swaddling Songs」に収録されることになる曲を10曲を収録しております（「Swaddling Songs」収録の12曲中の10曲が収録）。
「Swaddling Songs」と同様に、「Heaven Heat」がトップを飾っているのは一緒ですが、オリジナルを散々聴いていたのに、本作での「せっかちで、尖がっていて、飾り付けがない素朴」なヴァージョンを初めて聞いた時には、完全にノックアウトされちゃいました。
「Swaddling Songs」の完成度には及びませんが、本作の方がフォーク寄りで、はるかにハードで自由な感じで、ありのままのような気がします。
私自身はこっちの「ザ・ヴァージン・プロフェット」収録ヴァージョンのほうが、数百倍好きだと断言します。
「個人的には、極めつけの未発表音源」として自信を持って大推薦しますが、ただし、音質は期待されては困ります……あくまでも「デモ録音のお蔵出し音源」に過ぎないのですから、曲によってサウンド・クオリティーにはむらがあります（予めご承知置きください……ただし、本作はメンバー公認の公式リリースです）。
録音当時、クローダー・シモンズとアリソン・ウィリアムズの2人は10代でしたが、自信に満ちた（思い込み？）に満ちた歌い込みと魅惑のハーモニーの素晴らしさ！
【収録曲】
A-1. Heaven Heath (2:36)
A-2. Waterman Weatherman (4:00)
A-3. Sheep Season (3:35)
A-4. Buy Or Beware (2:50)
A-5. Break Your Token (2:30)
A-6. Lonely Man (3:32)
A-7. Lords Of The Green Grass (2:00)
A-8. Dan The Wing (2:32)
B-1. Silver Song (4:08)
B-2. Poet & The Witch (2:21)
B-3. Boulders On My Grave (2:44)
B-4. Reverend Sisters (3:42)
B-5. Crabtree (3:42)
B-6. Pretty Polly (5:26)
B-7. The Virgin Prophet (3:13)
【参加ミュージシャン】
Alison Williams ; Vocals
Clodagh Simonds ; Vocals, Piano
David Williams ; Electric & Acoustic Guitars, Vocals
Frank Boylan ; Bass, Vocals
William Murray ; Percussion

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