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*** LP ： USA / 71/ Ovation / OVQD14-12 ***
■　コンディション　■
A- / A
ジャケットは右上に角打ちがあり1cm四方内に皺が寄っているのと、裏ジャケット左上に2mm程度の剥がれがあるので「A-」にしましたが、カットやリングウエアはなく、中古としては申し分のないコンディションです。
盤面にひげはないのですが、A面に長いヘアラインと紙擦れがあるので「A-」にしました（聴いた限りノイズは拾いませんでした）。
4ch Quadraphonic Sound。

スティーヴ・グロスマン、ジョン・プライン等とシカゴのフォーク・シーンで活躍したアイオワ州出身の女性SSW、ボニー・コロックのデビュー作です。
まずはモデル顔負けなほどの美貌のボニーを写したジャケットをご堪能ください。
美貌とブルージーな歌声で70年代前半を中心に多くのアルバムを残した典型的な女性SSWですが、本作の肝は「Ovation」レーベルの色とおそらくは時代の空気が強く反映されたアシッド臭に満ちている点で、SSWファンは当然アシッド・フォーク好きにも強く推薦できる高水準なアルバムです。
商業主義に迎合することなく「ポップス的」な展開にひよることなく、陰影のある自己の作風を貫き通したためなのかヒットには恵まれませんでしたが、「違いの分る男たち」には青春のほろ苦い恋心を思い起こされる永遠のミューズでしょう。
内容ですが、A-1から呪術的なリズムにボニーのウイスパーが炸裂し、ジョニ・ミッチェルの初期作を更にアシッド臭を強くした感じかな？
歌唱はちょっとジャニス・ジョプリンに似ていますが、ジャニスほどコンプレックスというのか、自己の情念を感じさせない「ライトな感覚」も抜群で、このあたりも「Ovation」レーベルの特色をよく表しています。
例えに出したジョニ・ミッチェルと双璧なほど、大好きな米国女性SSWです。
サポートするのはあまり馴染みのないミュージシャンですが、ベースで参加のフィル・アップチャーチの存在感の大きいこと！
【参加ミュージシャン】
Bonnie Koloc ; Vovals, Guitar
Ron Scroggin and Liz ; Guitar, Harp, Vocals
Stu Heiss ; Guitar
Phil Upchurch ; Bass
Norm Christian ; Drums
【収録曲】
A-1. Don't Leave Me (4:03)
A-2. After All This Time (3:43)
A-3. Victoria's Morning (4:17)
A-4. Devil's Nine Questions (4:35)
A-5. Another New Morn (3:43)
B-1. Rainy Day Lady (3:39)
B-2. Jazz Man (3:30)
B-3. New York City Blues (4:44)
B-4. Got To Get What You Can (3:19)
B-5. One Sure Thing (4:49)

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