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*** LP ： ?? / ?? (69) / Rapturedelic / RR 6.8 ***
■　コンディション　■
A- / A
白ジャケット両面に黄色のコピーを貼っただけのチープなジャケットで、白ジャケに小さな染みがあるので「A-」にしました。
盤面にはひげも気になる擦れもなく、中古としては申し分のないコンディションです。

サクラメントのサーチ・パーティーが69年に残した唯一のアルバムは、サイケデリック・ロックの古典的大名盤です。
最初に……古くから「オリジナルは20枚程度しか存在しない」と噂されていた糞レア盤として有名でしたがこれは実話だそうで、発売当時アルバムが全く売れなかったことに頭にきたメンバーがレコードを円盤投げしては拳銃で撃って破壊して遊んだそうです。
米国クリスチャン・サイケですが、オルガンが教会で奏でられるような音に感じる瞬間がある程度で宗教臭はまったくありません。
内容は、かなり妖しく暗い曲調のものが大半を占め、アシッド・フォークというよりもフォーク・ロック・サイケで、サウンド的にはある意味バーズなどに通ずる王道路線です。
ヴォーカルは女性がメインで時折淡々とした男性ヴォーカルが取りますが、特にJoenie Goff嬢の無垢な歌声は自主制作を飛び越えた巧さです。
ヘヴィーでカラフルな曲と、静かと言うのか陰鬱なモノトーンの曲とのバランスが非常によく、突然掻き鳴らされるファズ・ギターやオルガンが虚無感、倦怠感を突き抜けてカオス感に満ちていて申し分ありません。
よく本作を「ダウナー系」の一言で片付けるレコ評を目にしますが、果たしてそうかな？……あまりにも開けっぴろげで、メジャー・レーベルでは作りえない「純粋でイノセンティック」なアルバムです。
デジャ・ヴかもしれないが、「森の中で精霊を見た」ことを思い込みではなく、信じることができるピュアーな人たちにしか出しえないサウンドでしょう。
サイケ初心者にも「初めてでも安心（逆に言えば、本作が駄目ならサイケは諦めましょう）」な、60年代王道フォーク・ロックのファンも認めざろうえない高水準な内容です。
【収録曲】
A-1. Speak To Me 2:50
A-2. Renee Child 2:45
A-3. Melayna 1:30
A-4. When He Calls 4:22
A-5. So Many Things Have Got Me Down 9:00
B-1. You And I 3:08
B-2. All But This 4:00
B-3. Poem By George Hall 3:40
B-4. The Decidedlu Short Epic Of Mr. Alvira 3:15
B-5. The News Is You 4:40
【参加ミュージシャン】
Joenie Goff ; Vocal
Jim Carvalho ; Bass
Pete Apps ; Guitar
Tim King ; Drums
Nicholas T. Freund ; Produce

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※コンディション表記は、「ジャケット / 盤質」の順になっております。

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