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*** LP ： UK / 84 (70) / Psycho / 20 ***
■　コンディション　■
A / A-
RW ; 黒地の裏ジャケットに極薄い擦れがあるだけで、中古としては申し分のないコンディションです。
盤面にはひげが数本とヘアラインが数本あって使用感がありますが、聴いた限り気になるノイズはありませんでした（ヘッドホーンで聴くとプチノイズは拾うかもしれません）。

ビートニクスの系譜を踏み、60年代後半にアングラ新聞「IT（International Times）」を発行し、またデヴィアンツ（Deviants）を率いた英国サイケ界の首領ミック・ファーレンがデヴィアンツ離脱後に発表した1stソロです。
ミック・ファーレンはライターとしても活動しており、特にバイク方面では有名で、本作も「Hells Angelsに公認された」とクレジットされています。
クイックシルヴァー・メッセンジャー・サーヴィスも真っ青なほど歪みまくった「Mona」に始まり、The Whoのカヴァー・ヴァージョンよりもオリジナルに忠実なのにグニャっとした「Summertime Blues」等々、超強烈インナーマインド・アシッド・バイカー・ロック・アルバムです。
そんなストレンジなアルバムをサポートするメンバーも強力で、お馴染みのトゥインク（Twink）やT Rexのスティーブ・トゥック（Shagrat the Vagrant という変名で参加）、クオーターマス（Quatermass）結成直前のピート・ロビンソン、ジョン・ガスタフソン、ポール・バックマスターが参加しています。
トゥインクやスティーブ・トゥックは相変わらずのハチャメチャぶりなのですが、想定外にブッ飛んでいるのがクオーターマスの連中で、グニュグニョしたピート・ロビンソンの鍵盤、完全に常軌を逸しているポール・バックマスターのチェロは「ただごと」ではなく、更にディッストーションのききまくったスティーヴ・ハモンのエゲツナさが加わります。
系譜を辿りと完璧なジャンキーだと思い込んでしますミック・ファーレンですが、クールなのはビートニクスの系譜を踏んでいるからなのでしょう。
サウンドのいびつさはサイケだけど、思い込みの強さはハード・ロックだし、アルバムの構成はプログレっぽくもある、クールなアウトサイダー、ミック・ファーレンにしか作りえなかった大傑作です。
【参加ミュージシャン】
Mick Farren ; Vocals
Steve Hammond ; Guitar, Vocals
Pete Robinson ; Piano,Organ
Paul Buckmaster ; Cello
Johnny Gustavson ; Bass
Twink ; Drums, Percussion, Vocals
Shagrat the Vagrant ; Percussion, Vocals
Raul ; Conga Drums
【収録曲】
A-1. Mona - A Fragmen
A-2. Carnivorous Circus Part 1
i) The Whole Thing Starts
ii) But Charile It's Still Moving
iii) Observe The Ravens
iv) Seciety Of The Horseman
B-1. Summertime Blues
B-2. Carnivorous Circus Part 2
i) 9.Don't Talk To Me, Mary
ii) You Can't Move Me
iii) In My Window Box
iv) 12.An Epitaph Can Point The Way
B-3.Mona - The Whole Trip

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