その他の画像：クリックして拡大画像が見られます

*** LP ： UK / 2006 (72) / Sunbeam / SBRLP 5028 ***
■　コンディション　■
A / A
ジャケットには抜け、角打ちなどのダメージの一切ない、中古としては申し分のないコンディションです。
盤面にひげはないのですが、B-8に1cmほどのヘアラインがあるので「A-」にしました（聴いた限りノイズは拾いませんでした）。

英国人SSWのマーク・フライが72年にイタリアのイットから発表した唯一のアルバムは、素朴で牧歌的な儚いアシッド・フォークの大傑作です。
オリジナルがイタリア盤のみというのですから、オリジナルのレア指数は恐るべきものです。
全てがベールに包まれていたマーク・フライですが近年画家として成功したことが判明し、後述するようなコンセプチャルな一面を納得した次第です。
内容を一言で言うとニック・ドレイクのホーム・レコーディングにも似た穏やかなアコギによるアシッド・フォークで、休日の昼下がりに聴きていたらまどろみを覚えるアルバムです。
内省的で柔らかくてつぶやくようなヴォーカルのギター弾き語りが基本で、曲によってはフルートやベース、パーカス等が入り、心地好い浮遊感があります。
曲調はかなりメロディアスで、シド・バレット在籍時のピンク・フロイドのフォーキ・ナンバーに近い感触もあります。
アルバムとしてのコンセプトも練られており、曲間をテーマ曲「Dreaming with Alice」で繋ぎながら、トータルな展開のなかで何度も何度もフラッシュバックする「Dreaming with Alice」に堂々巡りの酩酊感がましてゆき、白昼夢的アシッド感覚に覆われていきます。
テーマ曲「Dreaming with Alice」以外の楽曲も魅力的で、インド趣味に傾倒したかのようなシタールっぽいギター・ソロが炸裂するA-2「Witch」、A-4「Song for Wild」やA-6「Roses for Columbus」などとろけそうなアシッド・フォーク、揺れるようなコーラスが愛おしいB-2「Lute and Flute」、途中からインプロっぽくなってプログレっぽいB-6「Mandolin Man」、テープの逆回転によるB-8「 Rethorb VN No Hcram」などやりたい放題なのですが、先述のようにテーマ曲「Dreaming with Alice」が8バージョンも収録されており、曲と曲の間を繋ぐかたちで入っていてトータル感があるのです。
近年、彼は画家ということが判明しましたが、見事に幻覚を視覚化したアルバムになっています。
SSWファンにも大推薦です。
【収録曲】
A-1. Dreaming with Alice (Verse 1)
A-2. Witch　　A-3. Dreaming with Alice (Verse 2)
A-4. Song for Wild
A-5. Dreaming with Alice (Verse 3)
A-6. Roses for Columbus
A-7. Norman Soldier
A-8. Dreaming with Alice (Verse 4-5)
B-1. Dreaming with Alice (Verse 6)
B-2. Lute and Flute
B-3. Dreaming with Alice (Verse 7)
B-4. Down Narrow Streets
B-5. Dreaming with Alice, Verse 8
B-6. Mandolin Man
B-7. Dreaming with Alice (Verse 9-10)
B-8. Rethorb VN No Hcram

※ご注文商品の発送は、毎週水曜日、土曜日に行っています。
※コンディション表記は、「ジャケット / 盤質」の順になっております。
★ご注文受付のメールが届かない場合
ご注文後通常は数分以内に「ご注文ありがとうございます」という自動メールが届きます。このメールが届かない場合はサイトのお問い合わせからお電話番号を添えてその旨ご連絡ください。
ご登録いただいたメールアドレスの入力間違いか、受信拒否設定をされていることが原因のことが多いです。
またまれにスマートフォンのキャリアメール（docomo.ne.jp, ezweb.ne.jp, softbank.ne.jp等）宛のメールが届かないことがあります。