*** LP ： USA / 79 / Warner Bros. / WBMS 109 ***
■　コンディション　■
B+ / A
RW ; ジャケットには極薄いリングウエアと1mm程度の剥がれはいくつかあります。
ジャケット右上が3mm×12cmほど焼けています。
盤面にはひげも気になる擦れもなく、中古としては上々のコンディションです。

米国Warner Brosが79年に出した未発表サンプル・ライブ・シリーズの1枚で、まだルーツ・ミュージックの香りを残していたダイアー・ストレイツの初期の貴重なライブです。
パンク全盛期にラジオから「Sultans of Swing/悲しきサルタン」が流れてきた時の衝撃は今でも忘れられません。
小遣いも少ない高校生でしたが、速攻でレコード屋に走って購入した1stはどれだけ聴きこんだことでしょうか。
当時の他のバンドにはないインテリジェンスは、デビュー前に成人教育カレッジの講師、民生委員、銀行員をしていてた事実からも想像できますね。
音楽活動もままならず、唯一のセッションマンだったドラマーが万年金欠状態のメンバーをからかって叩いた軽口を拝借して、｢Dire Straits｣（"dire"は｢ひどい、無残な、差し迫った｣、"strait"は｢断崖、苦境、困窮｣の意）と名づけたことからもうかがえますね。
「Money For Nothing」の世界的大ヒットであまり語られることがなくなりましたが、初期の2枚はルーツ・ミュージックに独自の解釈を施した音楽で、当時パンクに馴染めなかった私が惹きつけられたのも納得です。
このプロモのみのライブ盤は収録曲からしてセカンド直後のものだと思われ、そんな泥臭さを残した演奏です。
マーク・ノップラーはこの年、ボブ・ディランに請われて大傑作アルバム「Slow Train Comin’」に参加し、早くもミュージシャンズ・ミュージシャンとして認知されるようになりましたね。
【収録曲
A-1. Down to the waterline
A-2. Six blade knife
A-3. In the west
A-4. Lady Writer
A-5. Where do you think you're going
B-1. News
B-2. What's the matter
B-3. Lions
B-4. Sultans of Swing
B-5. Eastbound train
B-6. Southbound
【参加メンバー……クレジットがないので2ndのメンバーを挙げておきます】
Mark Knopfler ; Guitar, Vocals
John Illsley ; bass, Vocals
David Knopfler ; Rhythm Guitar, Vocals
Pick Withers ; Drums
B. Bear ; keyboard

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