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*** LP ： Japan / 73 / Bellwood / OFL-21 ***
■　コンディション　■
A- / A
SPSE ; ジャケットの底が6cmほど割れています（綺麗に割れているので、ある程度の修復は可能でしょう）。
盤面にはひげが1本あるだけで気になる擦れはなく、中古としては申し分のないコンディションです。
帯は付いていませんが、歌詞カードは付いています。

ディランII出身の西岡恭蔵（以下、ゾウさん）が74年に発表したソロ2作目は、細野晴臣がプロデュースを担当しています。
以前から「西のディランII、東のはっぴいえんど」と比較されていたそうですが、両者の個性が融合した素晴らしいアルバムに仕上がっています。
バックはベースの細野晴臣とはちみつぱいのメンバーを中心に、鈴木茂や松田幸一が参加しています。
前作の『ディランにて』がフォーク・ロック調であったのに対し、本作は70年代後半のゾウさんや細野のトロピカル路線の先取り、さらにはシティ･ポップの萌芽を感じさせる、おおらかな雰囲気に満ちたポップなロック・アルバムです。
演奏では、特に武川雅寛のフィドルと駒沢裕城のペダル・スティールが美しく、スタジオ盤を1枚しか残さなかった「はちみつぱい」のアルバムとして聴くこともできます。
歌心のあるアナログな伴奏をバックに、ゾウさんはとても気持ち良さそうに歌っています。
アルバムの構成も見事で、A-1「村の村長さん」に始り、春一番コンサート」のテーマ曲ソングA-2「春一番」、A-5「ひまわり村の通り雨」、名曲B-3「うらない師のバラード」、そしてラストのB-5「街行き村行き」までストーリー性を持たせています。
数あるゾウさんのアルバムの中でも、個人的には本作がベストです。
大傑作！
【参加ミュージシャン】
細野晴臣 ; Producer, Bass, Guitar
かしぶち哲郎 ; Drums, Chorus
岡田徹 ; Piano, Chorus
武川雅寛; Fiddle, Trumpet, Bass, Guitar, Chorus
駒沢裕城 ; Steel Guitar, Flat Mandolin, Dobro
鈴木茂 ; Guitar
村岡健 ; Alto Sax
松本裕 ; Conga
松田幸一 ; Harmonica
西岡恭蔵 ; Guitar
【収録曲】
A-1. 村の村長さん 3:16
A-2. 春一番 4:41
A-3. どぶろく源さん 2:36
A-4. パラソルさして 6:06
A-5. ひまわり村の通り雨 3:30
B-1. 飾り窓の君 3:21
B-2. 海ほうずき吹き 4:18
B-3. うらない師のバラード 3:45
B-4. 朝の散歩道 2:15
B-5. 街行き村行き 3:18

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