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*** LP ： ?? / ?? (71) / Deram Nova / SML-1091 ***
■　コンディション　■
A / A
純白の裏ジャケット上下に薄い汚れ（消しゴムで対処できるでしょう）はありますが、表ジャケットにリングウエアや擦れはなく、また四辺四隅にもダメージはないので、多重露光のジャケットを満喫できる、中古としては申し分のないコンディションです。
盤面にはひげや擦れもなく、中古としては申し分のないコンディションです。

71年発表に「Dream Nova」から発表されたオーストラリア出身のザカリアス(Zakarrias)の唯一のアルバムです（オリジナルはメガトン級のレア盤です）。
メジャーからのリリースにも関わらず全く売れなかった本作ですが、古くから「幻の名盤」として噂になったように、内容は実に見事です。
「SSW的フォーク」、「サイケデリック」、「「黎明期のプログレ」がグチャグチャに入乱れた、全編にアンダーグラウンド臭が漂う、70年前後にしかありえない試行錯誤……よく言えば「混沌」、悪く言えば「支離滅裂」な、当時の音楽シーンを象徴しているアルバムです。
演奏も秀逸で、基本は正当英国アシッド・フォークなのですが、2本のベースに、アコースティック・ギター、エレキ・ピアノを絡ませている、現在でも相当に斬新なものです。
ギターはエレキよりアコースティックによるコードのかき鳴らしが主であり、基本的にはアコースティックなSSW志向なのでしょう。
ヴォーカルは甘い声質でけだるく、無常感を漂わせています。
演奏面でちょっと異質なのは、ベースをギター以上に弾きこなしていることで、弾き語りなのに奇妙なヘヴィネスとグルーヴが加わっている点でしょう。
「ヘヴィ」といってもハードロックのような重さではなく、アシッド・フォークによくある自己の内面に沈み込んでいくヘヴィネスです。
どこかジャズっぽさを感じさせるのは、ピーター・ロビンソンによるジャジーなエレクトリック・ピアノやパーカッシヴなハモンド・オルガン、後にHenry Cowに参加するジェフ・レイらの的確なサポートの賜物でしょう。
物憂げながらも感傷的で時に透徹なる幻視で世界を見通すようなサウンドを、多重露光の幻想的なジャケットが見事に表現しています。
この魅惑的なジャケットは、是非アナログで！
【参加メンバー】
Zakarrias ; vocals, guitar, bass, kazoo
Martin Harrison ; drums
Pete Robinson ; keyboards
Geoff Leigh ; flute, saxophone
Don Gould ; piano & strings arrangement on 6
【収録曲】
A-1. Country Out Of Reach (4:05）
A-2. Who Gave You Love」 (4:06）
A-3. Never Reachin' （5:01）
A-4. The Unknown Years （7:00）
B-1. Sunny Side （3:44）
B-2. Spring Of Fate （3:18）
B-3. Let Us Change （3:52）
B-4. Don't Cry （4:08）
B-5. Cosmic Bride （6:08）

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